人間、捨てたモンじゃないと思います

なかなですよ人間とは。

下記の日記を読んで、改めてそう確信しました。

コミュの『映画化推進クラブ』では、☆男さんのトピ立ち上げ内でお名前を列記して頂いてたにも関わらず、なかなか、コメントできず、大変失礼をしております。
個人的には、一気に話が大きく具体的に動いているのにビックリしてて、、まだ対岸の火事的な気分です。
ついてけてなくて申し訳ないです。


私としては、GoroさんとBlacky★さんの寄せたコメントが、きっかけで少し気持ちが形になってきました。

ファンとして、「ぼくちゅう映画化」は、とても魅力的なことで、存在を知らない方にも広く知ってもらえるという事の意義を考えると、大賛成です。
ネット上だけでは、「ぼくちゅう」に知り合えない方でも、映画によって出会えるチャンスが出てきますし。

その上で、今感じてる、あえて個人的な思いを書かせて下さい。


当り前ですけど、「ぼくちゅう」は、読んでる方全員の一人一人の中に、
「ぼくちゅう」の世界観がありますよね。

私は、小説なら小説のもつ、その世界観が大好きだったりするので、初めて接した作品を好きになったら、なかなか他に展開していった分野を追いかけないんです。というか、自分の世界観を壊されたらどうしようとか思うと、あえて避けている部分があります。
これは、今まで、大好きな小説等が映像化された際に、かなりの確率で、裏切られた感や、自分にとって大切な部分を壊された感じを受けているせいですね。

ただ、前に「白夜行」というドラマを放送されてましたよね。その時は、たまたま原作を知らずにドラマにはまりました。
公式サイトのBBSなど個人的意見を拝見し感じたのは、賛否両論あるにも関わらず、どちらが正解という事はでなく、全体として評価が高かったように思えた事です。
この時は、どうしても原作を読みたくなったので、全放映が終了して、自分なりに「白夜行」を整理できた後に、小説を読みました。

どうしたって、解釈の仕方・楽しみ方など、個人それぞれ異なるのを実感。
当り前ですが、「文字」と「映像」での表現方法が変わるのも今更に実感。
どちらの「白夜行」を先に読むか(見るか)で、捉え方もまた違うのを実感。

ただ、根底に流れるテーマ等を外さない限り、他の表現方法もありなのかとも思えたので。
そういう意味では、自分の小説等の楽しみ方を、一考させてもらえた作品になりました。


一作品を、新しい方法で表現する場合、どうしても、作者という発信者ではない、製作サイドの一つの解釈・表現方法で新たに創られる作品になるという事、またそうならざるを得ないですよね。ですが、
「ひとつの解釈されたその作品が、広く世に出回る。」ことでもあり、
「ぼくちゅう」を知らなかった人が初めて接する「ぼくちゅうの世界」にもなります。

私は幸運にも、ある程度速い段階で、「ぼくちゅう」を知り夢中になることが出来ました。
なので、毎日更新を心待ちにし、毎日のコメント合戦で、皆さんのコメントを読ませて頂いたり、作者の注釈がついたり気持ちがさらっと書かれてたりして、ブログならではの、はまり方をしましたので。

「映画」で、この「ぼくちゅう中毒者」と同じ伝え方は出来ないし、別の方法にならざるを得ないのはしょうがないとも思うのですが。


ただ、出来る事なら、

「ぼくちゅう」に流れる、世界観・テンポ・暖かさ・厳しさ・独特の間合い。
くろわっさんがトコロドコロで、語られてる「ぼくちゅう」に対する想い。とか。

などなど、「映画」という枠の中で、押し付ける事なく、根底に流れる感じで、「映画」で表現されるのであれば。

初めて「ぼくちゅう」に接した方々が、笑って泣いて、気持ちが高揚して。
なのに、あとあとになってでも、ひとりひとり、色んな事を感じて「気づき」になれば。
たった一人にでも、「世の中まだまだ捨てたものでもない」って心が少し軽くなってくれる作品になれば。

『原作を知っているみんなも、楽しめて、あらためてぼくちゅうを好きになるような作品。』
『映画をみた後でも、違和感なく、「ぼくちゅう本体」を、楽しめるようになるような作品。』

できることならば、この辺りだけは、はずして欲しくないなぁと、思っている段階です。

ほのかな理想としては、「ぼくちゅう」が口コミでどんどんとファンを増やしていったように、最近はやりの超ハードな宣伝によってではなく、口コミで世に広まって結果的に大ブームになってくれると嬉しいかも。


最後になってしまいましたが、
作品を世に売り出していくって行為については、「理想」と「利益」。
これは、表裏一体で、絶対に切り離せない部分ですよね。
Goroさんも、Blacky★さんも、違う言葉で同じ事を言いたいのかなあとも思いました。
商業ベースに載せた上で、ぼくちゅうらしさをどこまで出していけるのか。

個人的には、誰かが莫大な利益を得ようとも、冷徹な計算が成されてても、作品が満足出来るものであればいいかって感じです。
勿論、誰かが借金だらけになっても困るし不正等は論外ですよ。


なので、コメント寄せられてる皆さんが、その辺りの、先の先まで考えて、実質的な事にまで言及されてて、ただただ感心しきり。
みなさん、私の気持ちの部分などは既に充分自覚した上で、「ぼくちゅう」を世に広めるために、≪積極的な方法≫を採られようとしているのが伝わってきます。

皆さんの意識の高さ?と進行が速過ぎて、私、まだまだこんな気持ちです…と、山の麓で嘆いてる感じです。
今更な感情を吐露してたら、ごめんなさい。

かといって、積極的に関わっていくのも、自分の独り善がりな気持ちが的外れだったりしても怖いし…逃げ腰ですみません。

やっぱり難しいんですね。
傑作であるひとつの作品を、またあらためてひとつの作品として創りだす行為というのは。


うまく書けずに長くなってしまいました。
ボキャブラリが足りず、表現しきれてない部分もあるかと思います。
もし、お名前を記載させて頂いた事や、読まれてご気分を害されたなら、
ご容赦下さいませ。

更に申し訳ないんですが、コミュにコメントしようとしてみたけど、あまりにも長文なのと、ただの個人的感情な事になってしまったので、日記にさせて頂きました。

以上お付き合い頂けてたら、ありがとうございました。

この日記に対するコメントがまたいいのです。

でも、それは明日掲載。

疲れちゃいました。